東京発 のんびり ゆったり 気まま旅
東京から新幹線で数時間。 私と彼の週末旅行をご紹介します。
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番宣でバラエティで出ていた野村萬斎がおもしろい人だったのと、戦国武将が好きなのもあって、『のぼうの城』を見に行ってきました。


『のぼうの城』感想


おもしろかったですね。
よくできていました。
さすが、野村萬斎という感じ。
何か「ホンモノ」感がありました。


出演陣も、ベテラン勢が固められ、見ごたえがありました。
佐藤浩一、平泉成、前田吟、夏八木勲、西村雅彦、市村正親…


伏線はもともとそんなにありませんでしたが、きれいに回収されたので、変に気になることもありませんでした。


それに戦いの場面が極力少なく、主な登場人物が誰ひとり死ななかったことが、何より嬉しいです。


ストーリーは、最後の最後まで、楽しめる工夫がされていました。
実在の人物たちの物語なので、登場人物たちがその後どうなっていったかという史実の紹介、また、エンドロールでは、現在に残る物語に登場した遺跡が映し出されました。


でも、映画がこれほど魅力的になったのは、主演を野村萬斎にしたからではないでしょうか。
どの映画とも違う独特の雰囲気で、映画の中の人びとが「のぼう様」(野村萬斎)に惹かれたように、すっかり魅了されてしまいました。


劇中で紹介された田楽踊りの、振り付けも歌詞も野村萬斎となっていて、プロが自ら舞い出たから、映画に、他の映画とは違う「ホンモノ」感が出たのかなあ、とも思いました。



『のぼうの城』あらすじ


これから、あらすじをご紹介します。
最後まで書くので、これから映画をご覧になる方は、ご注意を。


秀吉の天下統一


時代は、豊臣秀吉(市村正親)の天下統一の頃。
小田原城を中心とする関東一円を残し、ほぼ秀吉は天下を手中に収めていました。


関東には20を超える小田原城を支える支城があり、のぼう様(野村萬斎)のいる忍城(おしじょう)もその一つ。
湖や田んぼに囲まれた「浮城」と呼ばれる城です。
秀吉は、諸大名からないがしろにされがちな石田光成(上地雄輔)に武勲を立てさせ、家臣の信頼を得させてやろうと、兵2万と信頼する家臣大谷吉継(山田孝之)を預けます。


農民から慕われる、不思議なのぼう様


一方、忍城ののぼう様は、腕っ節がめっぽう弱く、浮世離れしたお方。
前城主の息子。今の城主の兄弟になるのかな?


暇さえあれば、農作業をする農民のところに遊びに行っていました。
ただ、不器用で農作業を手伝うと、その後農民がやり直すのに数日かかるほどのありさま。
田植えの横で田楽踊りを踊り、その頼りないところも含め、農民からは「のぼう様」とたいそう慕われていました。


小田原からの使者


こんな長閑な田舎にも、秀吉の手が迫ろうとしていました。
小田原城からの使者が来て、忍城からも、兵の派遣を要請されます。


のぼう様はのんきにも、どちらの側にもつかず、今まで通り暮らす方法はないのかなあ、などとんちんかんなことを言って、前城主成田泰季(平泉成)に投げ飛ばされますが、忍城は城主を筆頭に、兵の半分の500騎を、小田原城へ本日派遣すると返答します。
忍城は、小田原城には大変な恩があり、それを裏切ることはできなかったのです。


しかし出立のその夜、身支度を整えた城主成田氏長(西村雅彦)は、部下たちに、小田原城に付き次第、秀吉に内通の意を知らせ、開城することとする手はずだと伝えます。
家臣たちは納得いかない豪傑者ばかり。
しかし、天下の兵を相手にかなうはずもないと城主に諭され、現実を受け止めます。


一方、忍城城主の内通の意を知った秀吉は、石田光成には事実を伏せ、大谷だけに伝えます。
なんとしても、石田光成に武勲を立てさせたいのです。


身の入らない戦支度


城主不在の忍城では、籠城に備え、食料や物資を城にせっせと運びます。
しかし、城主から秘密を聞いている豪傑の家臣和泉(山口智充)は、ふてくされ、作業をやろうともしません。
靱負(成宮寛貴)にいさめられた和泉は逆ギレし、そのまま切り合いになり、籠城の準備をしている農民たちのど真ん中で、「戦もしないのに!」と叫んでしまいます。


戦がない?とどよめく部下や農民たち。
のぼう様の幼馴染み、忍城の第一の家臣の丹波(佐藤浩一)が出ていさめますが、全く収まりません。


のぼう様は、すべて話した方がいいよ、と「あのねえ…」と話そうとするのを制して、農民たちにすべて事情を話します。
続けて、それが外部に漏れれば、小田原城にいる城主の命がない、口外した者は切り捨てると宣言し、なんとかその場は収まりました。


開城か戦か


そして、忍城に到着した石田光成軍。
ぐるりと囲む2万を超える大軍は、たいへんな迫力です。


石田光成は、すぐ近くの城が、秀吉軍が到着するやいなや開城したとの知らせを聞き、財と力で信条なく屈する現実に、人間への失望を感じます。


光成は、大谷の反対を押し切り、軍の指揮官に長束正家(平岳大)を選びます。
大谷は、「弱きものには強く、強きものには弱く」をモットーにする男。


使者として来た長束は、開城するのか、戦をするのか迫ります。
秀吉軍2万の兵に対し、忍城500の兵。戦力の差は明らかなのをいいことに、なんと高慢な態度。
開城する場合は、忍城の甲斐姫(榮倉奈々)を、秀吉に差し出すよう付け加えます。


すると、戦を嫌い、開城することに一人なんの躊躇いもないかのようにふるまっていたのぼう様が一転、「戦をする」と宣言。


慌てる家臣たち。
長束を待たせ、別室でのぼう様に、説得にかかります。
しかし、財と兵力に物を言わせ開城させるとは、開城は嫌じゃ、嫌じゃの一点張り。


開城に不服だった家臣たちも、戦をしようと言いだします。
ついに、丹波も戦を決心し、広間に戻り、長束に伝えます。


戦支度のため、農民を集め、戦に加わるため城に来るよう、農民を説得する丹波。
しかし、戦はしないんじゃなかったのか、協力しないと反対に断言されてしまいます。
どうせ、戦好きの靱負様か和泉様が言い出したに違いないと言いよる農民。
丹波が、のぼう様だと言うと…農民が詰めかけた藁ぶきの小屋が一斉に笑い声に包まれます。


「のぼう様が言ったんじゃ、しょうがあんめい。あの人には、われらが協力せねば」と急に活き活きとする農民。
みなみな、家にある甲冑類など身につけて、城に行こう、と呼びかけ、丹波を逆に驚かせます。


光成軍を迎え撃つ


田んぼに囲まれた城は、城への道が数えるほどしかありません。
それぞれに分かれて待機する家臣。


初日は、豪傑そろいの、また軍略に長けた忍城側が、すべての道で勝利。


初日の戦いを終えた丹波は、家臣や農民の士気も高く、この戦勝てると確信します。


水攻めへ


この結果を受け、石田光成は、大谷の反対を押し切り水攻めを決定。
水攻めは、各武将の活躍の場を奪い、士気を落とすものだからです。


案の定、水攻めにするなら始めからすればよかっただろ、と武将が次々に不満げに立ち去っていきます。


それから、周辺の農民を日雇いの銭で雇い、水攻めのための土手を作ります。
周りを川で囲まれた忍城に、水を引くのは簡単だったのです。


水攻めで、城しか居場所のなくなった家臣、農民。
体は濡れ、咳をし、場所はせまく、皆疲れ切った顔をしています。


精魂込めた田んぼを台無しにされた怒りが、丹波たちにむけられます。


のぼう様は、悪人になると丹波につぶやき、農民数人を引き連れ、土手の石田光成のほうへ、小船で出立。


のぼう様の田楽踊り


のぼう様は、小舟の上で、光成勢に向けて田楽踊りを披露します。
すると、あっという間に土手中に石田光成勢が詰めかけ、みな踊りだします。


また、忍城の農民たちも、「また、のぼう様だ」と笑い、一気に笑顔が戻ります。


丹波は、のぼう様が、自分が光成に撃たれることで、弔い合戦に持ち込もうとしていることに気が付き、静止すべく、小舟で静かにのぼう様に近づきます。


一方、石田光成もこの好機を逃すまいとし、鉄砲の名手にのぼうを撃ちぬけと命じます。
しかし、ここでも大谷が反対。
敵も味方ものぼう様のとりこになっている、ここで撃ったら、戦いは泥沼になると警告し、鉄砲撃ちを腕づくで止めようとします。
しかし、取り押さえられ、のぼう様は肩に弾を受け、水中に沈みます。


忍城の農民は、のぼう様が撃たれたショックから、戦で仕返しをすると、いきり立ちます。


のぼう様は、幸い、軽いけがで済みました。


のぼう様に惚れ込む甲斐姫は、治療で横になっているのぼう様に馬乗りになり、痛がるのぼう様にかまわず、なんてバカなことをしたんだとたたき続けます。


甲斐姫は、制止しようとする和泉も丹波も次々に投げ飛ばし、その腕っ節の強さを披露。
数年前に、武士に手籠めにされた農民の女性のため、一人馬に乗って向かい、仇を取ったことがありました。
それ以来、農民からとても慕われる姫。
しかし、武士の一族は姫に仕返しをしようといきり立ったそうです。
そこをどういう方法か沈めたのが、のぼう様。
それ以来、姫はのぼう様に惚れ込んでいらっしゃるのです。


水攻めの終わり


一方、のぼう様が撃たれてショックだったのは、忍城の農民ばかりではありませんでした。
戦が始まる前に、忍城下から逃げ伸びていた農民が、堤防を決壊させるべく、密かに穴を掘っていました。
そして、決壊。見る見るうちに、堤防が壊れて、水が引いていきます。


「水が引いたら敵が攻めてくるぞ、皆持ち場に付け」と丹波。


水攻めのため、城の城壁も何も、流されてしまっています。


朝になると、土を詰めた俵で、足場を固め、徐々に近づいてくる光成軍。
丹波が、いきり立つ農民を制止し、農民は戦で命を落とすな、と言い残し、一人で、光成の鉄砲隊に向かって走っていきます。


丹波が、鉄砲の集中砲火を浴びると思ったそのとき、秀吉軍の甲冑を身に付けた武士が、横から転がり出ます。


小田原城が落ちたので、戦自体が終わったと言う知らせでした。


開城の条件


開城の条件を伝えるため、忍城に乗り込む光成軍の使者。


見事な戦いぶりに、一目会いたいと、使者として光成、大谷、長束の3人が参じます。


光成は開城するよう伝え、家臣は所領から出る、農民は元の農地に戻すことを条件とし、のぼう様も了解します。


しかし、長束が横から、食料や財のすべては持ちだし不可とすると無理難題を付け加えます。


するとのぼう様は、こちらは壮健な武者が幸いたくさん残っていますので、そのようなことをいうなら戦にすると言い、長束を困らせます。


結局、光成が長束の条件を反故にして丸く収めます。


のぼう様は、開城の条件に、戦で敷き詰めた土俵を片付けることと、降参し下った農民を切り殺したやつの首を取ることを要求します。


開城される側の条件など聞いたことがないと言われながらも、光成は快く了解します。


しかし、言い忘れていたと、甲斐姫を秀吉の側めにするよう伝え、のぼう様は、廊下に座って盗み聞いている甲斐姫をふすま越しにちらっと見て、了解します。


その後、城を出て、日常に戻る農民たち。
生き分かれていた人同士が出会い、再開を喜びます。


それぞれのその後


主だった登場人物に、その後の人生について解説から説明が加えられ、エンドロールとなります。


和泉と靱負は、城を出て、その後の記録はない。
丹波はその地に寺を立て、戦没者の供養に尽力した。
甲斐姫は、秀吉の寵愛を受け、大阪城に住むが、大阪城落城の際逃げ伸びたという説もあるが以降は不明。
のぼう様は、家臣の士官先に尽力し、その多くを家康が召し抱えた。晩年は尾張に住み、60代で亡くなった。


そして、エンドロールでは、劇中で登場した水攻めの際の堤防が、「石田堤」として一部が今なお残ること、丹波が建立した寺、今の忍城下の様子などが映像で紹介された。


最後まで見ごたえのある、よくできた映画だったと思います。


だいたい、映画の主人公には共感できず反発したくなるのですが、のぼう様の人の良さに、私もいつの間にか魅せられてしまいました。


見終わった後に、辻褄の合わない部分や嫌な感じを全く受けない、おススメできる映画だったと思います。


そういえば、この間、小田原城に旅行に行ったんでした。
忍城より先に落城したという主城の小田原城、よかったら見ていってください↓


小田原旅行~小田原城編~



















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