東京発 のんびり ゆったり 気まま旅
東京から新幹線で数時間。 私と彼の週末旅行をご紹介します。
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ずいぶんPRにも力が入っていますね。


商業的な映画はあまり好きではありませんが、他に見たいものもなかったので見ることになりました。


あらすじとしては、ちょっとした出会いから付き合いだした高校生の二人(進学校3年生の紗枝:新垣結衣と水産高校の康平:生田斗真)が、大学受験、就職・・・と時を重ね、途中は別れたり、他の人と結婚したりしながらも、人生のところどころでつながり合い、最後はまた求めあい、巡り合っていくという人生ドラマです。


ここからは私の勝手な感想です。


「この夏No.1泣けるラブストーリー」
「10年かけた本気の愛」


というPRのキャッチでしたね。



私はものすごく涙もろいので、映画館の予告編だけでも泣いてしまうことが結構あります
彼も、ボロボロ泣いてしまうようなストーリーを想像していたようです。


劇中には、人生の岐路で故郷を旅立ったり、肉親が亡くなるシーンがありました。
確かにそういったシーンは、じんときました


でも、ラブストーリーで泣ける部分は、まったくありませんでした。


しかも、「10年かけた本気の愛」と言うけれど、その間、一人は他の人と結婚し、もう一人は他の人と結婚の約束をする。


ずっと本気で、その人だけを思い続けていたわけじゃないじゃん。


くっついたり離れたり、またくっついたりという恋愛も全然アリだとは思いますが、それって、私の中では「10年かけた本気の愛」ではないな。


「お互いに強く惹かれあう二人が、いくつもの人生の岐路を経て、再びめぐりあうまでの物語」
くらいが妥当なキャッチフレーズではないでしょうか。


見る前は、『ハナミズキ』の歌詞の意味から考えて、彼が彼女を想い、彼女の幸せのために、自分は彼女との別れを選ぶことで、彼女は別の人と幸せになるといったストーリーかな、と勝手に思っていました。


自己犠牲的な美学を強調するような歌詞や世界観が好きではなかったので、映画もこういった感じで涙を誘う演出になっているのだろうと思い、見る前から勝手に辟易していました。


しかし、その点でいえば、実際は主人公2人の考えや行動にそれぞれ共感できる自然な設定(よくあるシチュエーションかどうかは別にして)になっていて、予想はいい意味で裏切られました。


景色もキレイで、北海道やカナダを舞台に、海や灯台や夕焼けが爽快で素敵でした。


時代設定なども細かくされていて、新垣結衣がだんだんと大人の女性になっていく様子も、見ていて楽しめました。


私が気になったのは、映画の芯である本当のテーマ。


主人公紗枝が、自分の人生を見つめなおし、何がやりたいのか、どんな自分になりたいのかを考えて進んでいくという思考設定にかなりリアリティがありました。


私には、ラブストーリーというよりは、主人公紗枝の自分探しのドラマであり、その間の人生の一部としてラブストーリー的要素もあるという風に受け取れました。


別に、恋愛を呼び水にして、人生を切り開く女性の物語でもいい。
しかし、人生をドラマチックに切り開いたにしては途中でしぼんでしまった。
切り開くだけのパワーがある人がここで終わるかな、まだまだ終わりきっていないのではないかという感じ。


日本で落ち着いて暮らす良さに気がついたにしては、日本に帰るまでの迷いがあり、帰ってからの現在の状況に一定の幸せや、自分なりに夢を捉えなおしたり、自己肯定感を感じている心理的な描写がない。


どちらかと言うと、最後はラブストーリー的展開にするために、つじつま合わせをしたという感じ。


それまでの思考回路にリアリティがあるが故に、余計に消化不良な感じがしました。


映画って、「わあ、こんな生き方(場合によっては恋)がしてみたいな」とか、現実とはまったく違う世界を体験できてドキドキワクワクしたとか、ちょっと自分の人生で考えてみようかなというテーマが与えられたりするところが、魅力だと思うのですが、『ハナミズキ』では、魅力的であるかのように描かれていた人生が、意外と普通だったというか・・・。


たぶん、思い切りと運があれば、結構な人が実現できそうな程度。


それに、二人でいることの幸せに終着点があるなら、最後のまとめをそれなりに描けばよかったのに。


彼もまだまだ多くの課題を抱えていて、疲れ果てて故郷に帰ってきた感じ。
まだまだ人生に迷いのある(まだ夢をあきらめきれないともとれる)彼女が再び出会う。


それは、会いたくて待ち焦がれた人に会えたら嬉しい。
不安で迷いのあるときに一緒にいられたら元気になる。


でも、ずっと一緒にいられるの?仕事はどうするの?それでよかったの?


二人の希望や方向性が何もないまま映画は終了。


それまでも、二人の人生は何度も交錯しているんです。
だからこそ、最後は今までの交錯とは違う何かがほしかった。


そうでなければ、二人の方向性は違うのだから、また離れ離れになってしまう。
どうせなら、定年後に再び出会うほうが、まだ一区切りついていてよかったのに。


見終わって、なんだかな・・・という感じ。

良くも悪くもない。


いろいろな要素が詰め込まれていたけど、欲張りすぎてどれも浅かったというか、主人公の悩みや自分探しという大きな伏線が、最後でまったく完結しなかった、と思います。


ストーリーに直結しないおまけのような伏線は、結構あちらこちらにあり、それはそれで楽しめたのですが、主人公紗枝の自己実現の伏線が、彼に再開して終わりって。


そしたら、はじめから地元で彼と結婚していたらよかったわけで。
考えて、考え抜いた末に世界に羽ばたきたいと思った。
アメリカでの生活を何年か経験した後も、ずっとニューヨークにいる覚悟ができていた。


確かにショックなできごとはあったけれど、決定的に夢破れたわけでもなく、ちょっと一休みという感じで日本で数年過ごしていたんじゃないの?


世代もかなりかぶっていたので、自分の将来の迷いを映画に重ねてしまったのかも。


地方の疲弊や漁師という生業の経済的な厳しさ、一家離散など、社会的な問題も考えてしまいました。


人生はすっきり割り切れるものではないけれど、映画では一応主人公が一回り成長した、物語がひと段落ついたところで終ってほしかったです。


最後のエンディングの10~20分をもう少し丁寧に描けばそのあたりがフォローできたと思うのですが。






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